2014年11月3日大阪府北摂地区高校合同実技研修会+六甲アイランド高校体験授業

2014年11月3日大阪府北摂地区高校合同実技研修会+六甲アイランド高校体験授業

「3Dプリンターでスマホスタンドを作ろう!」を生活プロダクト領域のメニューとして実施し、高校生22名が応募・参加しました。

141103-09 141103-11

3Dプリンターはパソコンから三次元のデジタルデータを受け取って、立体を生成する装置です。誰かがプリンターにデータとなるものを送らないと動きません。そのデータはどうやってつくるかというと、3DCADという種類のソフトを使って作ります。この講習では、DesignSparkMechanicalという無料のCADソフトを使って、自分のスマホスタンドをデータでデザインしてもらおうというものです。講習時間は約3時間半くらいでしたので、講習中に造形はできませんでした。

141103-00 141103-02 141103-03 141103-04 141103-05 141103-06


講習の流れは、下記のようなものでした。

  1. 全員で同じものを作ってみよう!
    1. 3DCADの基本操作
    2. 3Dプリンターのデモ
      1. デモ中に講師の紹介
  2. 各自スマホスタンドを作ろう!
    1. スマホを横からみた図を描く
    2. トレーシングペーパーに写しとって、線図を描く
    3. スタンドを横から見たところを線だけでデザイン
    4. 3DCADでデータ作り
    5. 3Dプリント(間に合わず、全て講習後になりました。)

以下は講習後に大学のプリンターで造形したときの記録です。みなさん思い思いのデザインをしていますね。一番びっくりしたのは、イラストレーターも触ったことがない=二次元のデザインをしたことがない人がこの短時間に立体のアイディアを出して、初めてのツール(3DCAD)を使って表現したことです。中には、造形用のデータとしてはふさわしくなく、こちらでやり直したものものありますが、概ね高校生の作品のまま出力をしています。

141104-093038 141104-101932 141104-145026 141104-145802 141104-171256 141104-220134 141105-090514 141106-213302 141107-071842 141107-073206 141107-125244 141110-102504


下の作品は、充電ケーブルを刺したまま置けるようにスマホの受けの下部に穴をあけ、ケーブルの取り回し分を床から浮かせています。こうした、「利用状況を考慮した工夫」を行う視点はものづくりを行う上では大変重要です。講習会を準備した講師は、まさか短時間の間にこうした発想を具体化させる人が現れるとは予想しておらず、大変驚きました。

141105-200656 141106-120004 141106-120020 141110-204444 141111-153808


以下は、作品です。クリックすると拡大します。

141110-141618 141110-141638 141110-142930 141110-142942 141110-150110 141110-202620 141110-202832 141110-202852 141110-203218 141110-203230 141111-153704 141111-153732 141111-153750 141111-153800


講習後のデータの造形、修正、サポート材の除去などの動画24本を公開しています。

最後になりましたが、引率いただいた先生方、この研修会をセッティングいただいた先生、参加してくれた高校生に感謝します。