2015年5月24日(日)体験入学「真空成形でブリスターパッケージを作ろう!」

コンビニ等でみかけるブリスターパッケージを真空成形という技術で作りました。最初はスマートフォンを入れるパッケージを作る予定でしたが、ちょうど参加者が手頃な品物を持っていたので、コンパクトとメガネケースを中に入れて制作することにしました。

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油土で品物よりも少し大きな形を作り、石膏で雌型をとり、雄型を流し込んでようやく真空成形が可能な型ができあがります。

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アシスタントの学生が手早く見つけてくれた写真雑誌「ライフ」の雰囲気のある写真があったので、それらをあしらって台紙のグラフィックにしました。台紙に対してどこに置くかの位置決めをしているところです。

今回はコンパクトの雌型から雄型を取り出すときに型が割れ、やむを得ず木材で型を作るハプニングがありました。

真空成形機はこのようなものです。石膏の型を台に置いて上から熱した塩化ビニールのシートを下ろし、台の下から空気を吸い取ります。

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よく子供服に使われるプラスチックのホックを台紙と塩ビシートにとりつけます。上部をホックで止めるのは中身が自由に出し入れできるようにするためです。

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透明両面テープで下の部分を貼り合わせます。

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最後に角を丸くしてサンドペーパーで削ると完成です。

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油土(油粘土)をこねるところから始めてようやくブリスターパッケージらしい制作物ができあがりました。

中のものはプロダクトですが、パッケージにあしらわれているグラフィックが中身を引き立てていて、パッケージの伝達力が大切であることがよくわかります。

体験入学の内容は、年度によって異なることがあります。最新のメニューは学部のホームページでご確認下さい。

*「ライフ」は20世紀を代表するアメリカの写真雑誌で、現在写真の一部が非商用に限って利用可能になっています。このページや写真の複製、印刷はご遠慮ください。