生活デザイン系、生活プロダクト領域で金沢に一泊二日でゼミ旅行を行いました。
1日目、京都駅朝7時のサンダーバード1号に乗車して金沢へ。最初に全員で21世紀美術館に行きました。企画展は、写真家の「トーマス・ルフ展」、深澤直人監修の「工芸とデザインの境目」が開催されていました。「工芸とデザインの境目」は、京都で生活プロダクトを学んでいる我々は日々直面しているテーマで、大変良い勉強になりました。残念ながら、有名なレアンドロのプールは降雪のため上から見ることができませんでした。その後、各自兼六園や金沢城公園などを散策しました。
2日目の朝、ホテルからみた金沢駅が雪化粧をしていたので驚きました。午前中柳宗理記念デザイン研究所で、日本の工業デザインの黎明期を切り拓いた巨匠:柳宗理の作品(殆どが販売中の製品)を鑑賞しました。前日から始まった「1955・産業美術・発進」という企画展も合わせて学芸員の方に丁寧な解説をしていただきました。時代の要請に工業デザイナー(プロダクトデザイナー)が具体的な解決案を出していったことが読み取れる構成になっており、我々の学修到達目標との一致点を見出し、デザイナーの使命を改めて確認しました。その後、東山ひがし茶屋街まで行って自由散策としました。夕方には再びサンダーバードに乗って夜には京都に戻りました。
石川県金沢市は人口約46万人の街で、古い城下町の側面と現代的なデザイン・美術という幅広い要素を持ち合わせています。それらが徒歩で散策可能な狭いエリアに凝縮されているのが大きな魅力です。市内では我々の他にも研修旅行と思われるたくさんの学生グループを見かけました。
丁寧に対応していただきました柳宗理記念デザイン研究所の学芸員の皆様に感謝申し上げます。