2年生前期に取り組んだ株式会社ケイジパックさんとの連携授業が表彰式のかたちで締めくくられました。学生が提案したアイディアの中からケイジパックさんに2案が選ばれ、1案を具体化していただきました。縮小模型は作っていましたが、原寸(実際に設計した大きさ)で自分のアイディアを見るのは新鮮な体験でした。材料は強度が高く、軽くて多色印刷可能なRe-boardという強化ダンボールです。ディスプレイや什器など様々な利用方法が展開できる大きな可能性を秘めた素材です。力の弱い人でも運搬、組み立て、分解ができるので、女性の社会進出にも大きな助けになります。また廃棄のときも有害物質を出さないという長所もあります。
表彰されたのは、下記2点で、制作していただいたのは栗野さんのScivorcaです。試作品だけでなく、ケイジパックさんからは副賞もいただきました。ありがとうございました。
最優秀賞 Scivorca(シーヴォルカ):栗野 梓弥
準優秀作品賞 Recell(レセル):長友 健
前半は別の教室で、「もらってうれしいテーブルクロック」の課題の発表を行いました。各自ペルソナシート、コンセプトパネル、立体の模型と真空成形を使ったパッケージを提示しました。後半ギャラリーに移動して表彰式が行われました。
今年はコロナの影響で、工場見学の目処が立たず、やむなく教員が代表して工場のビデオ撮影をさせていただき、後日、ビデオを見せながら学生に設備やデザイン条件の説明をしました。毎年のように、デザイン条件の説明、試作品制作と表彰まで本学の学習に全面的にご協力くださいました株式会社ケイジパック様に心から感謝申し上げます。熱心にご指導いただいた岩田先生、ありがとうございました。