感染状況が収まっていた時期に、大学院「デザイン技法研究A」の授業で学外見学を実施しました。
▼aeru gojo
“0 から6 歳の伝統ブランドaeru” の京都直営店「aeru gojo」です。日本各地の伝統産業の技術を用いて子どもから大人まで使える日用品を生み出す事業を始め、独自の取組みで有名な会社です。
▼梅体験専門店 蝶矢
梅酒で有名なチョーヤ梅酒株式会社の梅体験専門店です。単にチョーヤの梅酒が飲めるお店と思いがちですが、梅酒を自分で作るプロセスを体験するための施設です。ブランドの思想を店舗、什器、色彩、ロゴ、ユニフォーム、パッケージ、ネーミングまで1ミリの隙きもなくデザインを通して具体化したブランディングのお手本のような店舗です。京都と鎌倉に店舗があり、どちらも予約がとりにくいことで有名な人気店です。
2019年12月にこの施設を立ち上げられた菅健太郎氏に本学で講演していただきました。
▼あぶり餅一和(一文字屋和輔)
老舗が多い京都の中でも、創業紀元1000年という現存する世界最古級の甘味処です。北区の今宮神社の参道にあり、きなこをまぶして炭火で炙ったお餅を提供するだけの極限までシンプルなお菓子を提供するお店です。メニューはなく、店内の座敷に座ってお茶を出される際の質問は「何個ですか?」だけです。流行にのって現れては消えていくお菓子や飲み物を提供するお店やチェーン店は数多くありますが、この単純に見える商品を提供し続けて商売が長年成立している理由は何なのかを探求したくなります。ブランドとして永く成立する要素とは何かを考察するには選りすぐりの教材です。
▼たいやき あまいろ(番外編)
四条烏丸近くの建物の間の細い路地を縫って行った先にある丸いたい焼きを提供するお店です。丸いたい焼きは長崎県の天草発祥だそうです。
ご多忙の中、丁寧に説明をしてくださいました株式会社和える、蝶矢の皆様に感謝申し上げます。