240426-卒業生のトーク


4月26日金曜日の5限、本学第6演習室で、生活プロダクト領域卒業生で、アサヒサイクル株式会社にデザイナーとして就職した福森瑠奈さんが在学生の前で自身の体験を語ってくれました。トークは、授業を主管する呉塵罡(ご じんかん)先生との対談形式でテンポよく進行しました。

キャリアデザイン演習という授業枠で、会社のこと、仕事内容、自身の就活、内定をもらうまでの道のりとガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などを話してくれました。

就活で使ったポートフォリオをスクリーンに映し出した時は、広い第6演習室にびっしり座っていた学生の目が釘付けになりました。福森さんのポートフォリオは秀作ですので、生活プロダクト領域のオープンキャンパスの展示場所で来場者に閲覧できるようにしています。

生活プロダクト領域のカリキュラムは、家具、雑貨、玩具など、身の回りの生活用品のデザインが中心で、自転車など動くものは一切取り扱っていませんが、採用担当者にポートフォリオを見せた時、「コンセプトの組み立てがしっかりしている」との評価をもらって、採用に至ったそうです。

担当業務内容は、車体のカラー、自転車周辺のグッズのデザインとパッケージ、広告物、POP、ブランド作り、店舗内でのディスプレイにも関わっていて、生活プロダクト領域の課題内容に直結することばかりで、指導した教員がびっくりしました。

自転車の販売店の入口近くに展開する新しいブランドのディスプレイデザインを任され、実際に設置されると売り上げアップに直結したそうです。この成功体験が大きな自信につながったことを嵯峨美術大学で学んだ先輩の体験として語ってくれたこと、在学生の心に響いたと感じました。

会社が新しく立ち上げた自転車ブランド「UNIZE」について、福森さん含めたデザインチームが担当した冊子を持ってきてくれたので、OHPで映し出しました。生活プロダクト領域で学習した「ペルソナシート」「イメージボード」の要素が入っており、誰に向けた商品なのかがひと目で分かるビジュアルになっていました。

質問コーナーでは、自分の立ち位置と福森先輩の歩みを結びつけた「在学中にしておいたほうが良いことは?」などの質問が多く、学生の気持ちを大きく動かしたことがわかりました。

福森さんは、新しい大学案内の「美を術にした卒業生」のコーナーにも登場していますよ!

アサヒサイクル株式会社さんは、2023年10月の嵐芸祭に福森さんとスタッフが出展して、学生に対する新ブランドのアンケートなどを展開されました。大学との接点も多く、今後ともつながりを期待します。

業務多忙の中在学生へのトークを準備してくれた福森さん、業務時間の許可を出していただきましたアサヒサイクル株式会社様、本人の言葉を引き出す巧みなインタビュワーを演じ、授業をまとめていただいた呉先生、授業をバックアップしてくださったキャリア支援課のスタッフに感謝します。今後も「社会で役立つ人材を育てる生活プロダクト領域」の活動を続けます。

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