240605-クツワ株式会社見学

2年生は東大阪市の文具メーカー、クツワ株式会社を訪問しました。前期後半の課題として、クツワ株式会社さんの新商品アイテムを学生の視点で企画・デザインする課題に取り組みます。

クツワ株式会社は1910年創業、今年で114年になる老舗企業で、特に学童文具で有名です。子供時代にこの会社の商品を使っていない人はいません。アナログ文具にとっては、時代は追い風が吹いているとは言えません。少子化で学童用の需要が減る中、文部科学省のGigaスクール構想もあって、小中学校の教育も時代の流れはパソコンやタブレットなどデジタル化が進んでいます。同社もデジタルツール周辺グッズにも力を入れられています。一方「文具女子博」の盛り上がりをみても、とことん文房具が好きな人たちが、アナログな文房具を熱烈に愛して使っています。

通していただいた部屋には、同社の季節の文房具の展示がありました。スタッフの方から会社の商品のラインナップとそれぞれの商品群が生まれた背景について説明を受けました。説明の中で気付いたのは、利用者の生活スタイルの変化や細かいニーズの掘り出しから説得力のある商品が生まれていることでした。しかも、単に利用者が便利に感じるものを作れば良い、というものではなく、価格帯、流通、商品カテゴリーなど、多様な条件を考慮して「文房具としての良い商品」が成立していることがわかります。

学生は、今日得た情報をもとに、7月末のプレゼンテーションまでに新しい企画・デザインを考えていきます。


お忙しい中、熱心な説明をしたいただきましたスタッフの皆様に感謝いたします。