高校生『京の文化力』推進事業(京都府教育委員会)の枠組みで、京都府立城南菱創高校美術部で2回目のワークショップを行いました。今日は1回目(8月30日)に教えたFusion360の基本操作を応用して、自分で考えたデザインを3Dプリントできるように各自がモデリング(CADの中で実際の寸法に入れデータを作成)しました。
まず、皆が描いてきた三面図をもとに、簡単な指導で自立して作成できそうな人と、造形の難易度が高くある程度指導が必要な人にわけて作業をはじめました。
2週間前に作成したキャップ部分のデータを所定の位置に挿入してSTL形式に変換してから、本学に戻って後日3Dプリントしました。
2週間をあけて約2時間ずつ、2回にわけたワークショップを実施しました。若い高校生は最初に覚えた高度な3DCADを自分の道具のように使ってアイディアを考え、実際にモデリングができたことに驚きました。三面図をみて難易度にわけましたが、実際にはスカルプトモードの操作の手数の多さが問題で、難易度に大きな違いはないと感じました。講習の前は、高校生が3DCADの操作とモデリングに悪戦苦闘することを予想していましたが、予想したほどの難航もなく、拍子抜けするほど手際よく立体化していました。本学の授業カリキュラムを組む上でも大変示唆に富んだ内容でした。
このワークショップを企画・セッテングしていただきました城南菱創高校の先生方に感謝申し上げます。
初回(8月30日)に教えた内容の動画(3つめのレバーの内容は時間の関係でデモだけになりました。)
サポート材を除去している様子
利用した3DCAD:Autodesk Fusion360