6月10日の3限目、パッケージデザイナー MOOD 冨山美紀氏にオンラインで講演をしていただきました。
授業枠としては、生活プロダクト領域3年次のデザイン専門演習Ⅲでしたが、せっかくの機会なので他の学年、領域も一緒に聴講しました。
- ドッグフードメーカーでパッケージデザイナーとして勤務していた時代のお話
- デザイン事務所でのお話
- 企業カタログ作成、ブランディングの業務
- 独立後の活動
- 社内デザイナー、社外デザイナーの働き方の違い
- パッケージデザイナー集団 PAKECTION! の活動と作品
- パッケージデザインの要素、職能分担
- 質疑応答
などなど盛り沢山な内容でした。4時間目は有志で討論・質問タイムになりました。
制約が多い企業からの依頼案件だけでなく、クリエイションとしてのパッケージ制作をPAKECTION!の活動を通じて実践されているのはとても興味深い部分でした。
もともと商品保護という機能的な役割から出発したパッケージは、店頭での伝達媒体となり、デザイナーがメッセージを込めるための表現手段となり、企業のブランド戦略の一翼となっています。パッケージの立ち位置は、環境問題やSDGsという新しい社会の要求も織り交ぜ、ますます多様な視点が交錯する交差点に位置しているように見えました。
講演を通じて感じたのは、内容もさることながら、内容を伝えるためのスライドのわかりやすさでした。見る人聴く人に無用な労力を強いないで、スッと理解できる情報量、美しい図やレイアウト、まさに「伝達のプロ」の仕事を見せていただきました。
対面で作品を回覧しながら拝見したい内容でしたが、今回は緊急事態宣言が出ている中で、オンラインという形でお願いしました。
ご多忙の中、有意義なお話を準備・実施していただきました冨山様、セッティング頂いた中島真範講師に感謝いたします。