5月24日火曜日、パッケージデザイナー MOOD 冨山美紀氏に対面で講演していただきました。昨年はオンライン開催でしたが、今年は行動制限解除で対面での開催が可能になりました。
授業枠としては、生活プロダクト領域2・3年次のデザイン専門演習でしたが、せっかくの機会なので他の領域も誘って一緒に聴講しました。グラフィックデザイン領域の教員、学生がたくさんきてくれました。
- ドッグフードメーカーでパッケージデザイナーとして勤務していた時代のお話
- デザイン事務所でのお話
- 企業カタログ作成、ブランディングの業務
- 独立後の活動
- 社内デザイナー、社外デザイナーの働き方の違い
- パッケージデザイナー集団 PAKECTION! の活動と作品
- 昨年紹介していただいた猫の形の香水パッケージ”SUIS TON COEUR”がAPDアワードで入選されました。
- パッケージデザインの要素、職能分担
- 質疑応答
- 公益社団法人 日本パッケージデザイン協会主催の第1回パッケージデザイン学生賞の案内もしていただきました。
などでした。立体物を回覧する予定でしたが、予想以上にたくさんの聴講者がいて、書画カメラを通して細かい部分の紹介をしていただきました。講演後、並べた作品を多くの学生が触れにきました。
猫の頭部を立体化したパッケージ”SUIS TON COEUR”は立体でみないとわかりませんし、特殊なクリアの箔押しの質感など実物をみないとデザインのこだわりが感じられない要素でした。
多くのスライドの中で印象に残ったのは、インハウス(社内)デザイナーとデザイン事務所のデザイナー(社外デザイナー)の業務や周囲との関わり方の違いを図解したスライドです。社会に出て初めてわかることですが、社会にはばたく就活前の学生には大変参考になるトピックだったと思います。
前回、緊急事態宣言下でオンライン開催でした。冨山氏には移動時間やサンプルの準備など様々な負担はかかりましたが、やはり対面のほうがしっかりデザインの質が伝わると感じました。ご多忙の中、有意義なお話を準備・実施していただきました冨山様、セッティング頂いた中島真範講師に感謝いたします。