3年次生は前期最後の授業成果の発表を行いました。
4月に施設見学をさせていただいた株式会社ボーネルンドの方が来られ、日頃学内で学生と教員だけに発表する時とは異なった緊張感がありました。いただいた質問やアドバイスも遊具・玩具を通じて子供の発達段階への深い造詣からくるもので、学生の学びにも大きな助けになりました。発表後は学内の展示場所に移動し、それぞれの作品についての自由な意見交換が行われました。展示場所には、金曜日の木材加工制作の作品も展示していました。
新型コロナ感染症が5類に移行し、4年ぶりに嵯峨野こども園にご理解いただき、試作品を持参して学生と園児が直接触れ合う機会を持つことができました。
学生は試作品を作る際に、「この玩具は男児向け」、「こどもはこのように遊ぶ」などの仮説を立てていましたが、年長さんたちとの遊びの中で仮説を次々と覆され、同時に「意味のある改善アイディア」を発想することができました。こども園で得た発想は、その後の最終作品のコンセプトに直接反映されていきました。『製品や道具は、デザイナーのためにあるのではなく、使う人のためにデザインがある』ことを体得する素晴らしい機会です。
謝辞：私達のために貴重な時間を割いていただきました嵯峨野こども園の園長、保育士の皆さん、新しい玩具に触れて創造的に遊んでくれた園児の皆さん、私達のために素晴らしい施設の見学を毎回許可してくださり、こどものあそびと玩具についての哲学を伝えてくださいます株式会社ボーネルンドのスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
株式会社ボーネルンド、および ボーネルンドプレイヴィル安満遺跡公園、
熱心にご指導いただきました中島真範先生、木村靖隆先生に感謝いたします。
前期金曜日を中心に木村先生に指導していただいた木工ろくろ、カトラリーの作品です。
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